よくある質問
エルデンチについて
エルデンチは、船舶・フィッシング・アウトドア用途を中心に開発されたリチウムイオンバッテリーブランドです。
大容量・長寿命・安全性を重視し、バスボートやレンタルボート、キャンピングカー、車中泊、太陽光発電などでの使用を想定して設計されています。
魚探やエレキといったマリンエレクトロニクスの老舗、Lowranceの日本総輸入元であるOUTBREAK株式会社が販売元であり、日本国内での安心したサポートを受けていただくことができます。
セルの種類は「リン酸鉄リチウム(LiFePO₄)」です。高い熱安定性と化学的安全性を備えているので、安心して使っていただけます。深放電性能に優れ、魚探やエレキ、ライブウェルポンプなどの長時間駆動をしっかり支えます。
以下のようなメリットがあります。
- ・軽量かつコンパクト
- ・充放電サイクル寿命が長く、長期間使用可能
- ・自己放電が少ないため、長期間保管しても電圧が落ちにくい
- ・深い放電域でも電圧が安定しやすく、機器が安定動作しやすい
- ・メンテナンスがほとんど不要で、補水などの手入れがいらない
その一方で、専用充電器を使用しての充電や、適切な配線・保護、正しい使い方が重要です。
- ・トローリングモーター(エレキ)
- ・魚探(MFD)やライブソナー
- ・キャンピングカー、車中泊のサブバッテリー
- ・ポータブル電源としての使用
などを主な想定用途としています。
エルデンチの防水等級はIP65のため、完全防水ではありません。
軽い水しぶき程度なら問題ございませんが、長時間の雨にさらされてしまうと浸水の恐れがありますのでご注意ください。
いいえ。
現時点では、エルデンチに限らず、リチウムイオンバッテリーを船外機や船内機などの船舶用エンジンのクランキング(始動用)バッテリーとして使うことはできません。
充電について
エルデンチはリチウムイオンバッテリーのため、専用充電器以外での充電は故障だけでなく重大な事故に繋がるおそれがあります。
必ず専用充電器もしくは弊社指定充電器を使用して充電を行ってください。専用充電器以外で充電を行い、バッテリーが故障した場合は、保証対象外となります。
はい。エルデンチの専用充電器は、電気用品安全法における『特定電気用品』に該当するため、PSE(ひし形マーク)の認証を取得済みです。
※エルデンチの走行充電器については特定電気用品の対象外となります。
専用充電器には、バッテリーと接続するためのアンダーソンコネクタ(バッテリー側ケーブルおよび充電器側ケーブル)がセットされているので、簡単に接続して充電することができます。
バッテリー側のケーブルは、8sqのものを採用しているため、そのままエレキや魚探へ接続していただくことも可能です。
0.1C~0.6C(バッテリー容量の10%~60%)程度でしたら、バッテリーの劣化速度への影響をほとんど与えずに充電が可能です。
容量別の推奨充電電流
- 50Ah:10~30A
- 100Ah:10~60A
- 140Ah:10~80A
- 320Ah:10~160A
バッテリーを充電する際は、バッテリー本体・専用充電器の動作温度にご注意ください。目安としては、0℃~40℃の範囲内となります。
ただし、低温環境下での充電はなるべく避けてください。低温環境下で充電すると内部に金属リチウムが析出し、寿命低下や発火・破裂のリスクが高まります。
また、夏季において、ボートカバー内にあるバッテリーを充電するなど、高温になりやすい環境での充電は絶対におやめください。
船検対応モデルでは、当社指定の充電器を使用することで船内充電に対応しています。
船内充電を行うには、エルデンチの船検対応証明書発行を当社へ依頼していただき、発行された証明書に基づいて船検に適合する必要があります。
ただし、船内充電を行う場合、バッテリーおよび充電器周辺が高温になる環境は必ずお避けください。
専用充電器は防水仕様ではありません。
アプリについて
専用アプリとBluetooth接続で、電圧や残量をリアルタイムに確認できます。
バッテリーの電源が入っているかを確認してください。LD2450BTやLD3650BTは、弊社出荷時に電源オフの状態で出荷されます。専用充電器に接続して充電を行うことで、バッテリーの電源がオンになります。
電源ON/OFF
アプリからは、バッテリーの電源OFFのみ行うことができます。
バッテリーが電源OFFになると、アプリから電源をONにすることができません。
専用充電器を接続し、充電を行うと自動的に電源ONとなります。
放電スイッチ
放電スイッチは、「出力側(負荷側)への電力供給を切り替える」ための機能です。
放電OFFにしても、アプリから再度ONにすることができます。
専用充電器を接続し、充電を行うことでも自動的に放電ONとなります。
アプリのバッテリー欄にて、バランスが調整中となっている場合は、バッテリーに複数内蔵されているセルの電圧差を調整している状態です。
調整が完了すると自動的に表示が変わります。
バランスが調整中と表示されている状態でもバッテリーは通常通りご使用いただけます。
寿命・保証について
使用状況によって大きく変わりますが、エルデンチでは「約4,000サイクル(80%放電サイクル相当)」を目安としています。
毎日フルサイクルで使っても、理論上は10年以上使用することができます。
製品をご購入後、当社ウェブサイトの「保証登録フォーム」から、シリアル番号・ご購入日をご登録ください。
代表的な例は以下の通りです(詳細は保証規定をご確認ください)。
- ・保証登録が未完了の製品(バッテリー本体、専用充電器に限る)
- ・専用充電器または弊社指定充電器以外の充電方法による故障
- ・サイクル劣化による容量低下、自然劣化、摩耗
- ・落下、衝撃、水没、浸水、破損、外装変形
- ・不正な配線や誤った容量の機器の接続による故障
- ・技適に適合しない外部機器、改造品の接続
- ・過充電、過放電を繰り返したことによる劣化
- ・動作範囲を超える高温環境下での使用、保管による故障
- ・製品の分解、改造
船舶検査(船検)について
はい。エルデンチの一部モデルは、JCI(日本小型船舶検査機構)の条件承認に適合しており、船検対応証明書の発行が可能です。
2025年12月10日現在、船検対応モデルは『LD12100BT / LD2450BT / LD3650BT』です。
『LD12140BT / LD12320MBT』については、船検対応に向けて調整中です。
いいえ。エルデンチを購入するだけでは船検に適合しません。
購入されたエルデンチを船検に適合させるには、当社が発行するエルデンチの船検対応証明書が必要となります。
はい、船検対応証明書の発行には以下の発行手数料が必要となります。
モデル別証明書発行手数料(税込)
- LD12100BT
- ¥8,800
- LD2450BT
LD3650BT
LD12140BT(※現在申請中) - ¥11,000
- LD12320MBT(※現在申請中)
- ¥22,000
※バッテリーの本体価格に、船検対応証明書の発行手数料は含まれておりません。
船検対応証明書は、1つのバッテリーシリアル番号に対して1つの証明書を発行いたします。
船検対応証明書の発行を希望される場合は、以下のページから発行依頼申請をお願いいたします。
エルデンチはJCIの条件承認に基づく「船検対応証明書」を発行できるため、船検の際はこの証明書を提示するだけで、バッテリーに関する詳しい説明がほぼ不要になり、検査をスムーズに受けていただくことができます。
また、船検対応モデルは当社指定の充電器を組み合わせることで、バッテリーを船に載せたままの船内充電が可能になります。
注文・購入について
エルデンチでは現在、正規販売店を募集しています。詳細は下記ページをご覧ください。